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9,30名古屋大会「ISKAムエタイ世界スーパーライト級タイトルマッチ・ステファン・キャンデルVS大石駿介」レビュー!

2017年10月07日

9,30名古屋大会「ISKAムエタイ世界スーパーライト級タイトルマッチ・ステファン・キャンデルVS大石駿介」レビュー!

エスカラデーPRESENTS HOOST CUP KINGS NAGOYA3

2017年9月30日名古屋国際会議場イベントホール大会

単なる強さを追及するのみでなく、心・技・体そろった第二のミスターパーフェクトを輩出し、社会の模範となる強さを持った選手を輩出することが目標であります。名古屋キックボクシング界の発展に貢献してきたOISHI-GYMの王者、大石駿介・小川翔が国際試合に参戦、ムエタイ元2冠王者、“日本人キラー”の異名を持つ、マキ・ピンサヤーム選手が、今や全国区の王者となった、山口侑馬と対戦という国内でもトップクラスのマッチメイクはじめ在日日系ブラジル4冠王世界王者のダニロ・ザノリニが、選抜するブラジルトップチームが参戦、日本王者、国内トップファイターと国際交流マッチが多く行われます!

ISKAムエタイルール世界Sライト級タイトルマッチ
大石駿介(OISHIGYM/元WMC日本Sライト級王者・元MA日本Sライト級王者・元J-NETWORK、Sライト級王者)
VS STEFANE・CANDEL(ベルギー・SIAM GYM/ISKAムエタイルール世界Sライト級王者)

尾張の闘将が地元で念願の世界挑戦 ISKA世界Sライト級王座に挑む

初代WMC日本スーパーライト級王者の大石駿介がISKA世界獲りに挑む。過去にMA日本キックやJ-NETWORKの同級王座も奪取しているが、世界王座に挑むのは今回が初めて。それゆえに大石のモチベーションは上がりっぱなしだ。 「念願の世界タイトルマッチ。しかも地元名古屋での開催なので、何が何でも勝って世界チャンピオンになります」  王者は初来日となるステファン・キャンデル。右ストレートを得意とするベルギー在住のキックボクサーだが、隣国は格闘大国のオランダなので、国境を超えてトレーニングすることもしばしば。地元では″ザ・ジョーカー″という異名を持つテクニシャンとして知られている。このISKAの世界ベルトはムエタイルールでのものだが、大石はステファンはあまりムエタイ的ではないと分析する。「ヨーロッパ特有の回転の早いコンビネーションで攻めてくる印象がある」  大石といえば、先日のK-1で準優勝を果たしたモハン・ドラゴンを一撃でKOしたヒジ打ちがあまりにも有名だ。今回もヒジ打ちは有効なムエタイルールなので、ヒジを狙っていくのか。それとも空手をベースとした左ミドルキックで試合のペースを握りにいくのか。大石は「試合が盛り上がることにこしたはないけど」と前置きしながら宣言する。 「今回はマジで勝ちにいく」  尾張の闘将は地元で漢になれるか。      (スポーツライター 布施鋼治)
 

<ダブルメインイベント第11試合ISKAムエタイ世界Sライト級タイトルマッチ3分5R>

ステファン・キャンデル(ベルギー/SIAMジム) VS 大石駿介(OISHIGYML)

勝者:大石駿介 判定3:0(49:46)(49:46)(50:45)

リングサイドで熱戦を見ていたエグゼクティブプロデューサーのアーネスト・ホースト氏が「文句なしにベストバウト!」と絶賛したのは、王者ステファン・キャンデルに大石駿介が挑戦したISKA世界スーパーライト級タイトルマッチだった。  キャンデルは飛行機の整備士を生業としながら1日最低2時間のジムワークを欠かさない勤勉な26歳。来春にはヨーロッパでセンチャイ・ソー・キングスターとのビッグマッチも計画されているというほど、ヨーロッパでは期待されている逸材だ。  案の定、王座防衛を果たすためにキャンデルは闘志満々。前蹴りで大石を突き放すや、ワンツーや飛びヒザ蹴りを打ち込む。大石はウンウンと頷きながら手の伸ばしてガード。組みに行くが、いきなり守勢を余儀なくされた格好だ。しかし、大石ジムにやっていた新しいタイ人トレーナーに毎日泣かされるほど厳しいトレーニングに励んだ末にこの日を迎えた大石は落ち着いている。表情ひとつ変えず、ときおり得意の左ミドルキックを放ちながら反撃のチャンスをうかがう。2分30秒過ぎには組んでからのヒザ蹴りで試合の主導権を奪い、残り10秒を切った刹那左ハイを決め、キャンデルを初めてグラつかせた。  ISKA世界タイトルマッチはラウンドごとにマストシステムでポイントをつけなければならない。筆者の採点は10-9で大石。  2R以降も激しいシーソーゲームが続く。大石のお株を奪うようにキャンデルが左のボディのダブルを決めれば、大石は軸足払いで王者を大きく宙に舞わせる。  1R同様、このラウンドもキャンデルは手数が多かったが、大石はよく見ている。左ボディフックを決めると、キャンデルは一瞬動きを止め後退してしまう。その直後、セコンドについた父・大石会長の「つめろ」という指示を背に大石は左ミドルやダブルのボディフックで追い打ちをかける。このラウンドも筆者の採点は10-9で大石。  勝負は時間の問題と思われたが、キャンデルはガッツのある男でインターバルごとに息を吹き返し、それまで何事もなかったかのように大石に飛びヒザ蹴りやハイキックで襲いかかる。あきらめない気持ちを全面に出す王者の姿勢に、名古屋のファンも惜しみない声援を送るようになった。  それでも、大石は戦前「とことん勝ちにこだわりたい」と公言していたことを実行するかのように、際を狙って左のカウンターのヒザ蹴り。そしてローキックの連打を決め、キャンデルを再三グラつかせる。  続く4Rもローキックでキャンデルの足を揃わせるなど、大石の猛攻は続く。5Rになると、キャンデルは蓄積したダメージをものともせず倒すにきたが、時すでに遅し。ジャッジは49-46(2名)、50-45でいずれも大石の勝利を支持した。判定が告げられた瞬間、300名以上集まったという大石の応援団は大騒ぎだ。  過去にWMC日本、MA日本、J-NETWORKなど3本のベルトを巻いた大石だが、世界王座の戴冠は初めて。ヒーローインタビューでは「(試合が近づくにつれ)緊張して夜も眠れなかった。試合直前にも吐きそうになるほど緊張したけど、やってきた練習を思い出してリングに上がりました」と打ち明けた。  試合が終わってもしばらくは会場に心地よい解放感が溢れていた。
 

カテゴリ:試合情報|日時:2017年10月07日22:11|

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