
2018年12月08日
2018,12,23
グループエスカラデーPRESENTS HOOST CUP KINGS NAGOYA5
名古屋国際会議場
ライターの布施鋼治さんの大会紹介文です!
「バージョンアップしたホーストカップの未来」
これまでホーストカップは団体の垣根を越え、ファンや選手が望むカードを中心に試合を組んできた。その功績は大きく、名古屋、大阪、京都ではこのイベントでビッグマッチが組まれることを心待ちにしている選手が多いと聞く。それはそうだろう。地元で親族や友人の声援を背にファイトすることができれば勇気百倍なのだから。
今後も団体としてのベクトルが変わることはないが、プラス・アルファはある。今大会からは他団体との差別化を計るために積極的に海外強豪選手の招聘や国内の軽重量級や重量級選手の発掘や育成に取り組んでいくことになった。
具体的にいえばアーネスト・ホースト、ピーター・アーツ、武蔵ら真K-1で一時代を築き上げたレジェンドファイターの意志を継ぐファイターたちが続々と参戦。日本の強豪選手とグローブを交わす。第6試合から第9試合まで組まれたホーストカップ選抜VSLEGEND DNAがそれだ。
それだけではない。メインの大石駿介にウナイ・カロが挑戦するISKA世界ムエタイスーパーライト級タイトルマッチ、セミファイナルの大石侑也VSタップロン・ハーデスワークアウトジムも、″ホーストカップ選抜VS世界″というべき大会の趣旨にあったマッチメークとなった。これだけ国際試合を組める地方大会のイベントはホーストカップ以外にない。
今後は上記のレジェンド3名に加え、K-1ワールドGP覇者であるセミー(セーム)・シュルトやレミー・ボンヤスキーらも加わる予定。実現すれば、90年~2000年代のK-1黄金期を知る者にとってはオーススター集結というべきメンバーが揃うのだから驚くしかない。シュルトやボンヤスキーの推薦選手も出場することになれば、今後は5VS5、あるいは7VS7というひじょうにボリュームのある対抗戦が組まれることになるだろう。
当然このレジェンドたちのホーストカップへの関わりは2019年以降もメインテーマのひとつとして、団体の大きな指標となっていくことが予想される。今後は野球やボクシングのように前述したレジェンドたちがリングサイドで見守る中、現世代のトップファイター同士の激闘が繰り広げられる場面を見ることができるようになるだろう。
これまでホーストカップは他団体とのつながりを重視してきたが、それを横の軸とするならば、新たに縦の軸を設け強化していくということになるだろうか。格闘技の一大ブームを巻き起こしたレジェンドファイターたちと現役ファイターがつながり、ともに未来に向けて走り出す。今回のムーブメントによって、格闘技界の現在・過去・未来は完全につながったといえるのではないか。
2年前に立ち上がった社団法人キックボクシング振興会も大きく動き始めそうな気配。キックボクシングのオリンピック種目入りを目標に、統一ルールによるアマチュア大会の実施する一方でエリート選手の発掘や育成(物資だけではなく、精神的なサポートも含む)を推進していく。
荒唐無稽の話ではない。世界中の競技人口を合わせたら、キックボクシングは立派なメジャースポーツと見なすこともできる。すぐ実現というわけにはいかないが、ムエタイと歩を合わせることができれば、オリンピックで正式種目になる可能性はさらに高まるだろう。
もちろんオリンピックを目指すからには今まで以上にコンプライアンスを遵守しなければならない。地上波が見向きもしないような反社会勢力との付き合いなど言語道断。最近大相撲でミイラとりがミイラになるような暴行事件が明るみになったが、こうした事件を格闘技界は対岸の出来事としてとらえるのでなく、いましめにしなければなるまい。
いずれにせよ、犀は投げられた。バージョンアップしたホーストカップの未来に期待したい。

カテゴリ:試合情報|日時:2018年12月08日03:17|
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